心の墓場

ここは言葉の掃き溜め、墓地のような場所。                      愚痴が中心ですので苦手な方はお笑いでも見ててください。

芸術の秋

9月になって、外が少し落ち着いてきたような気がします。

そんな頃合いを狙って

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ボストン美術館展(東京都美術館)とレオナルド×ミケランジェロ展(三菱一号館美術館)に行ってきました。

 

ボストン美術館展の方は、展示物は少ないもののミレーやモネ、ゴッホといった馴染み深くも有名な作品を鑑賞できる貴重な機会。

ボストン美術館の数多いコレクションの中から、日本人好みの作品を厳選している感じでした。図録も意外に分厚い訳ではないので、非常に濃厚な展覧会だと言えるでしょう。

というわけで、ざっくりボストン美術館展でした。

 

※ここから本題です

昔、僕はダヴィンチ展とミケランジェロ展に行ったことがあり、そこで初めて二人の作品に出会いました。二人はルネサンス期を代表する芸術家ですが、他の画家と違うのは神性を持っていること。ダヴィンチは「自然」への崇拝、ミケランジェロは「人間」への崇拝があり、それぞれの信仰心・崇拝が芸術へと昇華されていく。そして作品には「神」が宿る――ということを時を超えて教えてくれました。

そんな彼らの大ファンであるのに、こんな展示を見逃せる訳がありません!

というわけで会場の三菱一号館美術館

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初めて行ったのですが、建物や中庭などが美しく「美術館そのものが美術品」を体現した場所ですね。そういう意味では庭園美術館などもオススメですよ。

 

「君が立派で有益な修業をしたいと思うなら、じっくりと素描するようにせよ」

レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

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この写真のように、二人は素描(スケッチ)を最も重視し、完成させた作品よりも習作(素描)を多く残した芸術家として知られています。しかし、その素描ですら完成度の高さから、1つの「作品」として展示されています。

 

「まだ彫られていない大理石は、偉大な芸術家が考えうるすべての形状を持っている」

ミケランジェロ・ブオナローティ

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ミケランジェロは優れた画家でありましたが、その彫刻分野においても優れた作品を遺しました(タビデ像など)。写真の「十字架を持つキリスト」は近年ミケランジェロの作品であることが判明し、日本で初めて公開されました(しかも写真OK)。絵画作品ならともかく、大理石による彫刻作品が展示されるのは珍しいことなんだそうです。

 

 

今年は10月まで見たい展示がたくさんあるので、美術館巡りが捗りそうです。

皆様も芸術の秋を堪能しては?