心の墓場

ここは言葉の掃き溜め、墓地のような場所。                      愚痴が中心ですので苦手な方はお笑いでも見ててください。

戦国の茶器

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発売からずいぶん経ってますが、偶然にも例の湯島の件で生き残りを発見。ようやくコンプリートしました。ガンダム以外のカプセルトイを紹介するのは初めてとなりますが、トイズキャビンさんのは渋さと造形の素晴らしさが見事にマッチしていて人気が高いですね。特にこのシリーズは1か月くらいで、売り場からなくなちゃったような気がします。この前、ガチャ売り場の様子を見に行ったら「日本の狛犬」という新シリーズ(また渋いなぁ)が出ていました。きっとすぐに無くなっちゃうんだろうなぁ。

 

〇紹鴎白天目

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元は堺の豪商が持っていたもの。その後、本願寺と和睦した織田信長に贈られ、信長お気に入りの茶器となった。本能寺の変で天目茶碗の多くが消失してしまったが、信長が家臣や諸大名に褒美として贈っていたものは現在まで現存し、白天目は安土桃山期における茶碗(天目茶碗)の代表格とされる。本物は徳川美術館に所蔵されており、重要文化財に指定されている。

 

〇黒楽茶碗(面影)

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通常茶碗はろくろを使って作るものであるが、これは楽焼という全て手作業で作られた茶碗である。千利休の意向で制作されたとされ、手捏ねによる歪みや独特の色合いなどが他の茶碗とは違う美しさを生み出している。これに対して秀吉は黒楽茶碗を嫌い、赤土を使用した赤楽茶碗を好んだという。

 

〇井戸茶碗 細川井戸

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井戸茶碗とは戦国時代に大流行した茶碗で、信長も好んで収集し家臣にあたえることすらあったという。それだけの茶器を持っている信長の権勢の象徴ともいえるかもしれない。別名の「細川井戸」とは細川三斎のことで、細川忠興の茶人名である。忠興は信長に目をかけられていたらしく、この茶碗も何かの褒美として信長から賜ったものではと考えてしまいます。利休七哲の一人として当代きっての茶人となった忠興が持つに相応しい大名物。現在では重要文化財に指定されている。

 

蘭奢待

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見れば分かる通り、香木です。なんかみんな切りとってたらしいです(雑

 

〇平蜘蛛

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正式名称は「古天明平蜘蛛」。松永久秀が所有していた茶釜として有名であるが、これに爆薬を詰めて自爆したエピソードがよく語られる。実際には真偽のほどは分かっておらず、現存しているとする意見もある。どちらにせよ九十九茄子と並ぶ、信長が欲した大名物であることに違いは無い。

 

〇九十九茄子

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権力者の象徴として有名な大名物の茶入であり、所有者は足利義満にまで遡るという。戦国時代になって松永久秀織田信長豊臣秀吉徳川家康岩崎弥之助という時代を代表する有力者に譲られていった。大名物には大人物を引き付ける何かがあるのだろう。

 

 

全6種類の茶器いかかでしたか?

個人的には集める美術品という感じがして、戦国時代に茶器コレクターと化した信長もきっとカプセルトイの良さを分かってくれるはず……

利休あたりは自分でブランドを立ち上げそうですね。有限会社「WABICHA」とか(笑