心の墓場

ここは言葉の掃き溜め、墓地のような場所。                      愚痴が中心ですので苦手な方はお笑いでも見ててください。

日本の狛犬

どうも、ガチャポン大好きおじさんです。

本当はガンプラのことを書こうと思っていたのですが、出来上がる気配がしないので先送り。12月内の完成をメドに、合間を縫って制作しております。年末になると忙しいですねやっぱ。

 

前回、トイズキャビンの「戦国の茶器」が凄い!みたいな話をしました。

その際、ちょっとだけ「日本の狛犬」の件に触れていたのですが、集めようかどうか結構迷ってたんですよねぇ。でもリリースされたらすぐに売り切れちゃうかもなぁという葛藤の中……

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「はぇ~、相変わらずようできとるなぁ。玄関先にでも飾っておこう」

また一つコレクションが増えました(ニッコリ

狛犬は全六種類。各三体に2つのバリエーションが用意されています。素材による傷や苔の付き方が特徴的で、実物さながらのリアリティと威厳・風格が再現されています。一番気に入っているのは一体ごとに付属する奉献台。色々と使い勝手が良さそうです。小さなフィギュアとか置いたり(笑

 

〇東寺型狛犬(木彫&石彫)

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たしか中学の修学旅行で行ったかな、東寺。とても立派な所なのは覚えているのですが、狛犬まではちょっと。まぁそれも当然のこと、実物は京都国立博物館に収蔵されています(重要文化財)。作られたのは9世紀ごろとされ、この辺りから「狛犬」のデザインが日本人に定着していきます。日本で最も有名な狛犬の一つでしょうね。

 

〇大宝神社型狛犬(木彫&石彫)

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大宝神社は滋賀県栗東市にあり、素戔嗚尊を祭神としています。「大宝神社」で検索すると、まず出てくるのが茨城の大宝八幡宮なのですが、狛犬とは無関係なので注意されたし。でもすごいパワースポットとして有名らしいですね、八幡様。余談ですが、大宝神社のある栗東市JRAのトレーニングセンターがある「馬のまち」としても知られています(こっちの方がメジャーか)。

モデルになった狛犬は現在、京都国立博物館で管理され重要文化財に指定されています。12世紀末ごろ(鎌倉時代初期か?)に制作されたとされ、狛犬というより唐風の獅子といった方が近い。鎌倉時代初期の立体彫刻は源頼朝が寺社仏閣の再建に力を注いだ影響もあるのか、武士が好みそうな力強い表現が前面に出ているものが多いです。もしかしたらこの狛犬、もとい獅子もそうなのかもしれません。威厳を持って相対する姿は、武士の力強さを表しているのでは?と思うのです。(下に大宝神社のURL貼っておきます)

http://daihoujinja.jp/index.htm

 

熊野神社型はじめ狛犬(銅彫&石彫)

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狛犬にはいろいろ種類があるそうで、狛犬についての知識が無い人たち(一般庶民)によって奉納された狛犬を「はじめ狛犬」と呼ぶそうです。はじめ狛犬は江戸時代に入って本格的な流行を迎えますが、このモデルになった狛犬は1402年(室町時代)に作られているので日本で最初の「はじめ狛犬」という位置づけがなされています。犬なのか、獅子なのか、何ともいえない奇妙なフォルムがこの先の狛犬奉納ブームに火を点けるとは誰が予想した事でしょう。恐らくこれを最初に見た人も「かわいい」と思ってしまったはず。600年経った現在でも「かわいい」と思っている人がいるんだから、人間に宿る普遍的な何かをコイツは持っているのでしょう。

ちなみにはじめ狛犬が奉納されているのは山梨県にある三珠熊野神社。和歌山の熊野三山ではないので注意。はじめ狛犬は町の文化財に指定されています。

 

 

全六種類、どれも違う魅力があっていいですね。

ダブったものを知り合いの外国の方に差し上げたら大変喜ばれました(笑

教会が神聖な場所という様に、外国の人にとって日本の寺社仏閣は神秘的に感じられるそう。寺社特有の厳粛な雰囲気を味わいたくて日本に来ている方も多いみたいですよ。

さてさて、ガンプラ作らんとな~