心の墓場

ここは言葉の掃き溜め、墓地のような場所。                      愚痴が中心ですので苦手な方はお笑いでも見ててください。

22/7(後編)

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前回はドルオタにはならないと思っていた自分が、見事に22/7の虜になった話をした。

今回はその長い話の後半だ。 前回は長々と書き連ねてしまったので、後編は箇条書きでいこうと思う。また長文になるかもしれないが、どうか最後までつきあってくれると嬉しい。

 「計算中」が終わり、2020年1月からアニメの放送が始まった。

227anime.com

これでナナニジとしてのプロジェクトはいよいよ本流に乗ってきたという感じなのだが、ここまでの彼女たちの環境は決して順風とは言えないものだったと思う。それは他のアイドルグループにも言える事だが、ナナニジは今年で4年目(2016年12月~)になるのだが、既に色々な問題を抱えている。

 

天城サリーという逸材

最近は声優にも「帰国子女」という肩書きを持つ人が多い。中でも柿原徹也内田秀森永千才は語学にも堪能な次世代の声優といえるだろう。藤間桜を演ずる天城サリーも英語に堪能で将来が期待される人物だ。

あくる日、彼女は「社会不安障害」に悩まされていると公表した。社会不安障害は(分かりやすく言えば)対人関係における不安が主となる(人の視線や評判を気にしすぎるなど)。オーディションで選ばれて、いきなりアイドル活動をしろと言われて普通できるものだろうか。

普通の声優なら握手会などしない。しかし自分はアイドルだからファンの人たちを裏切ってはいけないという、理想と現実で大変悩んだことだろう(他のメンバーもそうだと思うが)。何というか、すごく真面目な子なのかもしれない。だから他のメンバーより考えすぎてしまったというはあると思う。

自分も不安障害(広場恐怖症)だからよく分かる。心身が不釣り合いなのは溺れているような苦しさがある。ひどくなるとうつ病気分障害)になることもある。天城サリーという逸材を失うのは、声優業界としても大きな損失だ。彼女の扱いに事務所のマネジメント力が試されている。

 

花川芽衣の卒業について

メンバーの中でも斎藤ニコルの人気はトップクラスであった。センターではないが、その存在感は無視できないものがあったといっていい。しかしニコルを演じる花川芽衣は2019年12月を以って22/7から「卒業」することを発表した(アニメなど後の活動は河瀬詩が担当)。理由は10月ごろから告白していた「体調不良」であった。公式ブログでは「回復の兆しが見えない」と書かれていたので、よっぽどの休養を要するほどの状態だったことが窺い知れる。

しかしその裏で、花川は「問題」を起こしたからグループを卒業になったのではないかという噂が立った。というのも、同じ体調不良でも天城が病名を発表したのに対して花川の健康状態は具体的に報告されなかったからだ(発表できない理由があるということ)。噂は推測の域を出ない妄想であるのだが、やはりファンとしてはもやもやする引き際であることに違いはない。

女性の体調不良(不定愁訴)は自己免疫疾患や神経系の病気の初期症状であることも多い。グループを「卒業」したのであって「引退」したわけではないのだから、しっかり休みをとって元気な姿を見せて欲しいと思う。

 

高辻麗の未来

 彼女がダウンしたのは花川芽衣が卒業してすぐのことだった。高辻は以前より「体調不良」を訴えていたが、折り合いを付けながら活動を続けていた。しかしドクターストップがかかってしまい、現在は芸能活動を「休止」している。

花川に続き、体調不良などでダウンしたメンバーは今のところ3名。結成からわずか4年目で3人もリタイア(天城は例外だが)を出したのは、個人の体調管理を超えて事務所やプロジェクトの運営能力に無理があったのではないだろうか。要するに頑張り過ぎたのである。アイドルである以前に彼女たちは「年頃の女の子」という配慮に何というか欠けていた気がする。

それに3人もダウンされてはせっかくやったオーディションとは何だったのかという話にもなってくる。幸いにも高辻は「卒業」ではなく単なる「休止」なので、症状は比較的軽いものだと思われるが、彼女が復帰できるかという確証は無い。花川芽衣のように「体調不良」からの「卒業」も十分にあり得るのだ。そうなってくると、先ほど話した様にオーディションの意義が揺らいでくる。

高辻麗の復帰はファンの皆が願うことであるが、彼女の今後がナナニジの未来を左右すると思うのは自分だけだろうか。

 

 

正直アイドルの世界には詳しくはないので(いわゆる「にわか」)、これぐらい普通と言われてしまえばそれまでだ。しかし、自分の目線からすれば気になることであるし、今後の活動についての不安材料であることは確かだ。

働き方改革が叫ばれる令和の時代、年若い彼女たちに必要なのは声援より働き方を考えることではないだろうか。アイドルは体が資本のお仕事なのだから。