心の墓場

ここは言葉の掃き溜め、墓地のような場所。                      愚痴が中心ですので苦手な方はお笑いでも見ててください。

戦国の茶器 参

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【評価】★★★★☆ 4.5

 

緊急事態宣言も解除されて、皆様いかがお過ごしでしょうか。

正直、まだ油断できない状況が続くので難しいですよね。生き方(ライフスタイル)が一変するってほんと大変なことだなぁと実感しています。

 

今回はトイズキャビンさんの「戦国の茶器」の三弾を紹介するのですが、新型コロナの影響で販売日がずれ込んだり、周りのカプセルステーションが営業自粛で回せなかったりしたので、通販で揃えることにしました。

通販は楽に揃えられる分、こういうときは非常に便利だし助かるなぁと思う反面、やっぱりガチャは回してナンボ!気兼ねなくガチャガチャできる情勢になることを願うばかりです。

 

※茶器の詳細はミニブックの裏に記載されているので、そちらを参照。

〇ショウ(蕭にさんずい)湘八景図尾垂釜

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明智光秀が所有していたとされる茶釜。信長主宰の茶会に呼ばれた際に、この八角釜を拝領したそう。信長と光秀の信頼関係を示す歴史的にも貴重な名品です。

ていうか名前が難しすぎ(笑

 

〇大井戸茶碗 喜左衛門

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征夷大将軍になった徳川家康は、依然として力を持つ豊臣家の当主豊臣秀頼と二条城で会見します。その際、秀頼と随伴役の加藤清正に振る舞われたのがこの大井戸茶碗だと言われています。二条城での会見自体は無事に終わったものの、熊本へ帰国した清正が直後に死亡したことから「死の茶碗」というイメージがついてしまったちょっと不憫な名物。

二条城会見から3年後、家康は大坂城への攻撃を開始。「大坂の陣」が始まるのです。

 

青磁茶碗 馬蝗絆

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室町8代将軍足利義政が所有した茶器。義政は茶器に底にひび割れがあったので明に返品交換を求めたところ、ひび割れを鎹(かすがい)で止めた状態で返ってくるという何とも雑な扱いであった。しかし義政は鎹による修復跡を「まるで立派な蝗の装飾品が付いているではないか」と高く評価し、この修復品を気に入ってしまったそう。義政なりの強がりとも思えますが、東山文化を築いた義政のアートセンスを信じたいところでもあります。

 

肩衝茶入 新田

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天下三大肩附のひとつで、様々な所有者を経て戦国を生き延びた奇跡の茶器です(個人感)。

その遍歴というと、村田珠光(侘茶の創始者)⇒三好政長⇒織田信長大友宗麟豊臣秀吉徳川家康という見事な戦国天下人リレーを走り切る様はまさに茶器の中のレジェンドだと自分は思うんですよね~

まぁ村田珠光の時点で十分な大名物なんですけど。

 

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ちなみにあの耳かきみたいなのはちゃんと、筒にしまうことができます。芸が細かいです。

 

〇洛中洛外図

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茶器じゃないやん!

ちなみに洛中洛外図は4点現存していて、僕はトーハクで上杉本(国宝)を見た事があります(自慢)

 

〇唐物茶壺 金花

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安土城完成の折に織田信長に「松花」と共に贈られたご立派ァ!な茶壷。そのあまりにもご立派ァ!な姿に茶器コレクターの信長は興奮を隠せなかったという。

 

 

人気の茶器シリーズというだけあって、今回もディティールが細かい。

個人的には戦国期(室町~安土桃山)以外の茶器とかもやって欲しいところ。青磁器コレクションとかもよさそう。

こういうシリーズを通して美術品系のカプセルトイが増えると個人的には嬉しいです。